料理をする際に、便利な「めんつゆ」は忙しい主婦(主夫)のつよ~い味方です。
ただし、「めんつゆ」は食品添加物を多く含んでいる商品が多いため、小さなお子さんがいるご家庭などでは注意して買われることを推奨します。我が家にはアトピー持ちの子供がおり、なるべく食品添加物を避ける食事を心がけているため、今は料理に「めんつゆ」は使っていません。
そこまで気にしないよ、という方もいらっしゃるでしょうが、そのような方でも決して買わない方が良い「めんつゆ」がありますのでご紹介したいと思います。
2倍濃縮と4倍濃縮
「めんつゆ」には、そのまま使うストレートタイプと、水を混ぜて使う濃縮タイプがありますよね。そして濃縮タイプには、2倍濃縮、3倍濃縮、4倍濃縮と、色々な種類があります。
これらの商品、一見、同じような内容量で売られているので、濃縮率が高い4倍濃縮が一番お得のように感じますが、この「濃縮率の高いめんつゆ」がもっとも食品添加物を含んでいるので注意が必要です。
では、具体的に2倍濃縮と4倍濃縮は何が違うのか、成分表を見比べてみましょう。
▼「2倍濃縮のめんつゆ」の成分表

▼「4倍濃縮のめんつゆ」の成分表

この成分表の表記には、含まれる成分の多いものから表記するというルールがあります。
2倍濃縮の「めんつゆ」は、一番最初に「しょうゆ」と書かれていますが、4倍濃縮の「めんつゆ」は、一番最初が「ぶどう糖果糖液糖」と書いてあります。
この「ぶどう糖果糖液糖」は食品添加物です。
つまり2倍濃縮の主成分は「しょうゆ」ですが、4倍濃縮の主成分は食品添加物である「ぶどう糖果糖液糖」なのです。
ぶどう糖果糖液糖とは何?
ぶどう糖果糖液糖とはどのような食品添加物なのでしょうか。
ぶどう糖と聞くと、何だか果物からとれる体に良さそうな糖分のようなイメージを持つ方もいるかもしれませんが、果物はまったく関係ありません。
「ぶどう糖果糖液糖」とは、サツマイモやジャガイモやトウモロコシなどのデンプンを原料として作られるます。デンプンに数種類の酵素を加えて反応させることで出来上がる「甘~い液体」で、異性化糖と呼ばれています。

この異性化糖は、砂糖の代用品として加工食品に使われることが多いのですが、次のような特徴があります。
・砂糖よりも甘みが強い。
・砂糖よりも価格が安い。
・異性化糖は温度が低くなるほど甘みが強く感じられる。
このような特徴から、異性化糖は【清涼飲料水】や【価格の安い調味料】などに多く使われる傾向があります。
体に及ぼす悪影響
異性化糖である「ぶどう糖果糖液糖」を摂取すると、血糖値が急激に上昇します。
通常、食事をすれば誰でも血糖値は上がるのですが、「ぶどう糖果糖液糖」を摂取すると異常ともいえる速度で上昇するのです。これは、液体である異性化糖が、そのままの形で腸から吸収されるために起こる反応です。
この血糖値の急上昇により、
●血管の壁がもろくなる
●内臓脂肪がたまる
●頭痛や眠気に襲われる
●記憶力が衰える
などの症状がでます。さらに「ぶどう糖果糖液糖」を摂取し続けると、肥満、糖尿病、脂肪肝からの肝硬変なでのリスクが高まることが研究で分かっています。
摂取は、ほどほどに
今回は、めんつゆをテーマにしましたが、「ぶどう糖果糖液糖」が含まれる食品は本当に多いです。ですので、「ぶどう糖果糖液糖」を全くとらない食生活を送ろうと思うと、調理に手間がかかってしまったり、高額な調味料や、調理器具を取りそろえるようなことになりかねません。
食品添加物とは言え、微量の摂取は問題ないかと思いますので、このようなものが含まれる食品なのだということを意識し、過剰な摂取をしないように心がけてはいかがでしょうか。
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